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日本で一番影響力のない、三日坊主の危険を含んだ日記
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今時話題の桜宮高校の入試問題。
入試を中止することに対して是非を言うつもりはない。
ただ、入試を中止するにせよ何にせよ、傷ついた子供がいる事は確かで、入試の中止や学科停止によって尚更傷ついた子供が生まれたことも確かである。
そういった子供が存在している以上、今回の対策は良いものではないと言っているようなものだし、その点を部外者がどうこういった所で結論が変わるわけでもない。

言いたいのは、たった1回高校に説明に行っただけで済ますなということ。
入試を中止にすることや、折角築いた教員との信頼関係を壊すことも、生徒にとっては心に深くシコリを残すことであるという事実が蔑ろにされている感がどうしても否めないのだ。
納得してくれなくてもいい。許されなくてもいい。ただ、橋下市長はこの学校に残っている生徒たちに「やり方は許容できないが、自分たちの事を考えてくれている大人」として認識されるだけの努力をする必要があると思うのだ。
桜宮高校に入らなかったら死ぬリスクが減る的なことを言ったようだが、正直、どこへ行ったって死ぬ時は死ぬのだから、全然それは理由にならない。
やるために掲げた条件が、権力をかさにきた横暴の何者でもないし、そう言った方法で止めさせようとする手段はどうしたって胸糞悪い。

こういった時こそ、正攻法で、正論で、綺麗事で、真正面からぶつかって、中止したいなら中止する宣言をしなければいけなかったのではないのか。
例え、青臭くても、成功しなくても、中止しないなら金出さないなどという汚いやり方で押し通すようなことでは決してない。
これでは、金で何でも解決できる、金で世の中動かせる、金さえあれば他人などどうでもいいという大人が在校生から生まれても仕方がないことになる。
この問題の相手は大人ではなく子供だ。
体罰をした教員、それを容認した教職員・教育委員会。それが相手と見せかけて、完全に市長対生徒なのだ。
教員は総入れ替えすると言ったとおり、別の学校へ赴任するなりすればいいだろう。それは大人がやるべきことだ。
けれど、そこに残った生徒はどうなる?今更別の高校へ転校するのか?そんなことできないだろう?
残る生徒たちの事を本当に考えるというのなら、自分達の事を考えてくれている姿勢をどれだけ見せられるか、伝えられるか、その一点に尽きるのではないか。
大人が自分たちの事を気にかけ、心配し、考えてくれるということが分かれば、入試の中止だって受け入れられるのではないか。
生徒が怒っていたり、悲しんでいたりするのは、入試が中止になることではなく、自分達の事を全く考えてくれていないと感じてしまったからに他ならないのではないか。

市長の仕事が忙しいで済ましていいものではない。
お昼の時間30分いや10分だけでも、電話から校内放送をするだけでも違うのではないか。
飽きたとか、もういいとか言われるくらい、生徒に言い続けるべきではないのか。

入試の中止は置き換えでしかない。
強行すると言うのなら、市長自身が会見ではなく在校生に直接説明し続けること。
必要なのは、きっとそれだけなのだろう。


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